5年という一つの節目を迎え、夫婦の絆はまるで一本の木のように、どっしりと根を張り、安定してきた頃ではないでしょうか。そんな結婚5周年の記念日は「木婚式(もくこんしき)」と呼ばれています。
この日には、これからも夫婦が一本の木のように一体となり、未来に向かって共に成長していけるように、という願いを込めて「木製品」を贈るのが習わしです。
森林資源が豊かな北海道には、大地の温もりと職人の技が光る、素晴らしい木製品がたくさんあります。今回は、二人の5年間の歩みを祝福し、これからの10年、20年を共に過ごしていける、特別な記念品を6つご紹介します。
1. 【定番から進化系まで】現代に蘇る、おしゃれな「木彫りの熊」
「木彫りの熊」と聞くと、少し昔ながらの民芸品をイメージするかもしれません。しかし、現在の北海道では、伝統的な魅力を残しつつも、現代のインテリアにすっと溶け込む、スタイリッシュでおしゃれな木彫りの熊がたくさん作られています。
鮭をくわえた力強い姿だけでなく、親子で寄り添う姿や、愛嬌のある表情をしたものなどデザインも様々。力強く家族を守ってくれる「お守り」として、また、仲睦まじい「夫婦の象徴」として、これからの家族の成長を静かに見守ってくれる存在になります。
- 記念品としてのおすすめポイント:
- 家族のシンボルツリーのように: 家の中心に飾ることで、見るたびに5周年を祝った気持ちを思い出せます。家族の歴史と共に、木彫りの熊も味わいを増していきます。
- 多様なデザイン: 札幌の「VAGUE」で取り扱われるようなモダンなデザインから、八雲町発祥の伝統的なものまで、お二人の家の雰囲気に合った一体を選べます。
- 夫婦の姿を重ねて: 寄り添う親子熊の姿に、これからの家族の未来を重ねてみるのも素敵です。
2. 【日々の食卓に温もりを】「オケクラフト」の木のうつわ

北海道の東部、置戸町(おけとちょう)で生まれる「オケクラフト」。地域の職人さんたちが、地元の木材(エゾマツなど)を使い、一つ一つ丁寧に作り上げる木の器です。シンプルで洗練されたデザインは、どんな食卓にもすっと馴染みます。
- 記念品としてのおすすめポイント:
- 毎日使う、育てる器: お揃いの汁椀やプレートは、毎日の食事で使うたびに色艶が深まり、二人の食卓の歴史を刻んでくれます。軽くて口当たりが優しいので、一度使うと手放せなくなるはず。
- 作り手の顔が見える安心感: 地域全体でブランドを守り育てているため、品質も確か。長く大切に使える、まさに木婚式にふさわしい逸品です。
3. 【乾杯のたびに、驚きと感動】「高橋工芸」のKamiグラス
「これが、木でできてるの?」
初めて手にした人は、誰もがそう驚くはず。家具のまち・旭川で作られる「高橋工芸」のKamiグラスは、その名の通り「紙」のように薄く、驚くほど軽い木のグラスです。
- 記念品としてのおすすめポイント:
- 特別な乾杯を演出: 木の器ならではの優しい口当たりは、飲み物本来の味をまろやかに引き立ててくれます。記念日の乾杯が、忘れられない特別な瞬間に変わります。
- 職人技が光るアートピース: 高い技術力で作られたモダンなフォルムは、使わない時も飾りたくなる美しさ。木製品の概念を覆す、お洒落な二人への贈り物です。
4. 【大地の力強さを食卓へ】「工房十勝の木のうつわ」
雄大な十勝の自然の中で、力強く育った木々。その一つ一つの個性的な木目を活かし、ダイナミックでありながらも美しい器を生み出しているのが「工房十勝の木のうつわ」です。
- 記念品としてのおすすめポイント:
- 世界に一つの木目を選ぶ楽しみ: 同じ製品でも、木目は一つとして同じものがありません。お店で「これ、なんだか私たちみたいだね」と、二人だけの特別な木目を持つ器を選ぶ時間は、最高の思い出になります。
- 食卓の主役になる存在感: 大きめのサラダボウルなどを一つ迎えるだけで、食卓がぐっと豊かで温かい雰囲気に。仲間を招いてのホームパーティーでも活躍してくれそうです。
5. 【童心にかえる、森の香り】「森のピタゴラス」の針葉樹セット
SDGs未来都市としても知られる下川町の、豊かな森林から生まれた木のおもちゃ「森のピタゴラス」。これは、子供だけでなく大人も夢中になる、不思議な魅力を持ったつみきです。
- 記念品としてのおすすめポイント:
- 二人で創造する楽しみ: 針葉樹の心地よい香りに包まれながら、二人で作品作りに没頭する。そんな童心にかえる時間は、夫婦の新たなコミュニケーションを生んでくれるかもしれません。
- 未来への夢を込めて: 完成した作品は、お部屋の可愛いインテリアに。「いつか家族が増えたら、一緒に遊びたいね」と、これからの未来を想像させる、夢のある贈り物です。
6. 【これからの50年を共に】「匠工芸」の旭川家具
5周年という大きな節目に、少し奮発して、これからの人生を長く共にする「家具」を贈るのはいかがでしょうか。「匠工芸」は、日本を代表する家具の産地・旭川の中でも、特にデザイン性の高さで知られる工房です。
- 記念品としてのおすすめポイント:
- 二人だけの”定位置”を: デザインと機能性に優れた様々なチェアやスツールなどをペアで揃えれば、それは二人だけのかけがえのない”定位置”になります。
- 家族の歴史を見守る存在: 良い家具は、親から子へと受け継いでいける一生モノ。これから先、50年の家族の歴史を、静かに、そして温かく見守ってくれる存在になります。
まとめ
結婚5周年「木婚式」。
それは、夫婦の絆が大地にしっかりと根を張ったことを祝う、大切な記念日です。
北海道の雄大な自然と、職人の温かい想いが込められた木製品は、二人のこれからの時間を、より豊かで味わい深いものにしてくれるはず。
これらの記念品と共に、これからの5年、10年、そしてその先も、素敵な年月を重ねていってくださいね。