夫婦として歩み始めた、最初の大切な記念日「紙婚式(かみこんしき)」。この日には、「まだ真っ白な紙のような二人の未来に、これから素敵な思い出や夢を描き込んでいこう」という、ロマンチックな願いが込められています。
そんな門出にふさわしい記念品は、やはり「紙」にちなんだもの。
今回は、ありきたりな紙製品ではなく、北海道の雄大な自然と手仕事のぬくもりが息づく、特別な「紙」の贈り物をご紹介します。二人の物語の最初の1ページを飾るにふさわしい、世界でたった一つの記念品を見つけてみませんか?
1. 縁起の良い名前で門出を祝う「富貴紙(ふきがみ)」

アイヌのコロポックル(蕗の下の人)伝説にちなみ、「富(とみ)」と「貴(とうと)」という、なんとも縁起の良い名前を持つ「富貴紙」。その名の通り、二人の豊かな未来を願う紙婚式の贈り物に、これ以上ないほどぴったりです。
北海道音別町に自生する大きなフキを原料に、一枚一枚丁寧に手漉きで作られるこの和紙は、深い緑色と、フキの繊維が織りなす自然の模様が特徴です。
- 紙婚式の記念品として
- 感謝の手紙を綴る: まだ少し照れくさいかもしれない「ありがとう」の気持ち。この温かい手触りの富貴紙でなら、素直な想いを伝えられるはず。お互いに手紙を書いて交換すれば、それが最初の宝物になります。
- アイヌ文様の扇子: 富貴紙で作られた扇子は、北海道ならではの他にはない意味合いを持つもの。扇子は広げた形から「末広がり」を意味し、古くから繁栄や幸福の象徴とされてきました。富貴紙の扇子は、「二人の未来が、豊かに末永く広がっていきますように」という、最高の願いを込めることができるのです。
2. “作る時間”が宝物になる「蝦夷和紙(えぞわし)」

「モノを贈るだけでなく、二人で何かを体験したい!」
そんなふうに考えているお二人には、江別市の「蝦夷和紙工房 紙びより」で体験できる、蝦夷和紙の手漉きがおすすめです。笹や白樺といった北海道の植物を原料に、自分たちの手で和紙を作り上げる。この体験こそが、紙婚式の最高の記念品になります。
- 紙婚式の記念品として
- 真っ白な未来を二人で創る: まさに紙婚式のコンセプトそのもの。力を合わせて紙を漉くという共同作業は、「これから二人で人生を創っていく」という決意を新たにする、象徴的なイベントになります。
- 世界に一つのアルバムの表紙に: 自分たちで漉いた、思い入れの深い和紙。それでアルバムを作り、最初のページに結婚式の写真を貼ってみてはいかがでしょうか。これから毎年、記念写真を増やしていく楽しみが生まれます。
3. “運命の一枚”を探す冒険へ。「ペーパーショップサクマ」

「どんな紙があるのか、二人でワクワクしながら探したい!」
そんなお二人には、札幌にある「ペーパーショップサクマ」を訪れることをおすすめします。ここは、特定の製品を買う場所というより、「二人にとって最高の記念品となる”運命の紙”を見つけに行く場所」です。
- 紙婚式の記念品として
- 宝探しのようなデートを楽しむ: 約5000種類もの紙が並ぶ店内は、まるで紙の博物館。富貴紙や蝦夷和紙はもちろん、世界中の美しい紙の中から「これだ!」と思う一枚を探す時間は、最高のデートになります。
- これからの”約束”を記す紙を選ぶ: お気に入りの紙を見つけたら、それに「二人の約束事」や「これから毎年やりたいことリスト」を書いてみてはいかがでしょう。あるいは、毎年メッセージを書き足していく「夫婦の成長記録」にするのも素敵です。
- オリジナルの結婚証明書を作成: 少し厚手の立派な紙を選び、二人の名前と記念日を記して、オリジナルの結婚証明書としてお部屋に飾るのも、紙婚式ならではのアイデアです。
まとめ
結婚1周年という、夫婦にとって最初の特別な節目。
北海道の自然の恵みと人の手の温もりが感じられる「紙」は、二人の真っ白な未来を彩り始めるのに、最高の贈り物です。
手紙を交換する。二人で紙を漉いてみる。運命の一枚を探しに行く。
どんな形であれ、その時間そのものが、二人の大切な物語の1ページとして刻まれるはずです。
素敵な紙婚式をお過ごしください!